2019年11月06日

『墨東綺譚』A/5

 「深川洲崎遊廓」が出てくる。玉ノ井とは異なるが、気になるので、確認のためまたネットで調べてみると、現在の、東京都江東区東陽一丁目であり、駅としては「木場」が近い。江戸時代は、深川芸者と言えば、「粋な姉さん」「芸は売っても身は売らぬ」ということで、大したものであったという。

 さて、「玉の井」であるが、旧東京市向島区寺島町(現在の東京都墨田区東向島五丁目、東向島六丁目、墨田三丁目)であるという。東武鉄道玉ノ井駅は、現:東向島駅であるという。白鬚(しらひげ)橋を渡っていくという記述と一致する。
 またWikipediaから引用する。「漫画家の滝田ゆうは玉の井の出身で、自分の少年時代をモデルに寺島町奇譚を描いている。作家の半藤一利は、玉の井があった寺島町の隣町の吾嬬町育ちで、「永井荷風の昭和」(文春文庫)の中で少年時代にたずねた思い出を記している。」
 「第二次世界大戦中は、軍需工場の工員や兵隊たちで賑わったが、1945年(昭和20年)3月10日の東京大空襲で街のほとんどが焼失した。(略)ただ、密集した街の中を入り組んで通る細い街路だけは、ほぼ昔のまま残っている」という。
 いつもWikipediaには感心するが、いい内容であり、文章である。
 それにしても、「滝田ゆう」とはなつかしい。『寺島町奇譚』という漫画だそうだが、たしか読んだはず。記憶にある。59歳で亡くなられている。いい漫画家だった。あのような内容と絵を描く漫画家は後にも先にも彼一人である。(2405)
posted by 矢島正見 at 00:52| 我流雑筆