2019年09月16日

『銅婚式』

 佐野洋の短編集『銅婚式』を読む。8本の短編が収められている。佐野洋としては初期の作品であり、力作ぞろいである。しかし、以前(30年ほど前)、この小説を読んだ時と同じ、感動はなかった。
 トリックが抜群であり、ストーリー展開も抜群であり、よくできてはいるが、かつての感動がない。こうしたことに、感動するだけの感性が既になくなってしまったということであろう。
 老化してから読んでも面白い小説と、そうでない小説があるようだ。もはや、こうした小説は暇つぶしに読むようになったようだ。(2387)
posted by 矢島正見 at 12:59| 我流雑筆