2019年05月18日

愚劣房三遍―唐木順三C

 ついでに、愚劣房三遍の狂歌を載せておく。

「現世に 衣食住あり 女あり さすれば老いも 楽しかりけり」
「月よりも 花よりもなお わが心 酒よ酒酒 酒酒酒よ」
「冬の夜は 寒さこらえて 発したる 布団の中の 屁の臭さかな」
「美しく スリムでボインで 八頭身 こんな女の どこがいいのか」
「ネエちゃんは もんぺ姿が よく似合う どこか漂う 肥しの匂い」
「くだらない ことを求めて 老いてゆく くだるこの世の むなしかりけば」
「色欲を 有常とすれども 得ざれずば 妄想のみにて 生きるむなしさ」
「色欲を 無常とすれば わずらわず 妄想もなく 生きるむなしさ」
「老境に 至りて未だ 論を書く この執念は いずこから来る」
「自分史を 書いてみて驚いた 32までで 400枚」
「熱を出し 薬を飲んだら 眠くなり 午後はうたた寝 これもまたよし」
「小便が 出ればあそこは いいんです と言うた人の 今はいずこか」
「巨砲を 撃つこともなく 沈みゆく 戦艦大和 我も同じく」
「星もなく すさびもなくて はでやかな 日本の街の 秋の夕暮れ」
「雅数寄(みやびすき) 風狂風流 すさびさび 無常に漂い 粋に溺れる」

さすがに愚劣房三遍である。(2350)
posted by 矢島正見 at 13:25| 我流雑筆