2017年08月30日

『南極物語』

 久しぶりに孫たちと『南極物語』を観た。
 日本は無謀な戦争を起こしたが、無謀は戦争だけではなかったようだ。日本人は細かな計画を立てるのはうまいようだが、骨太の計画には向いていないようだ。土台が出来ていないのに、内装に凝る大工みたいなものだ。土台はイデオロギーで細部は科学的、ということだ。
 まださほど国力が整っていない昭和30年代初頭の冒険。国際参加という国家復興イデオロギー最優先の国策である。そしてその次の国策がオリンピックだったのではなかったか。
 「宗谷」という実に小さな・砕氷能力の低い船ということ自体に大きな問題があったにもかかわらず、計画だけが先行してしまったようだ。天候に恵まれない限り、氷に阻まれて進めない船であることは科学的には確実であるのに、越冬などという、まさに無謀の計画であった。(2122)
posted by 矢島正見 at 00:01| 我流雑筆