2016年10月11日

低階層・周辺層若者の弱者批判C

 2016年7月26日に起こった相模原障害者施設殺傷事件も、根はこのへんにあるのかもしれない。
 「役立たずの人間」たちに対して国家が多額の税金を使っていることの不満、それを当然のことと思っている社会やマスコミへの不満。こうした不満は、役立たずの人間ではない、その一つ上という社会の底辺・周辺で生きている人たちが相対的に多く抱く不満である。下から二番目の階層の若者たちには、自分たちは頑張って生きているのに、国は冷たい、人びとも冷たい、マスコミの報道も冷たい、という意識があるのではないか。
 今の若者は出口の見えない社会状況に置かれている。にも関わらず個人的生活の中に埋没しており満足度は高い。しかし、一部にそうでない若者がいるということを認識しておく必要がある。そういう若者の一部はあるとき突然凶悪犯罪者に変身する。自殺するつもりで犯行に及ぶ者もいる。
 それが今までは、「誰でもよかった」という発言をマスコミが好んで取り上げているので、その深層がはっきりしなかっただけのことで、これからはこうした弱者殺害という確信犯がごく少数ではあるが出現するのではないだろうか。
 しかし、ごく少数といえども、年に20人も出てきたら、大変なことである。(2006)
posted by 矢島正見 at 23:36| 我流雑筆