2016年07月30日

金子常規『兵器と戦術の日本史』「第九章」B

 さて、西南戦争。
 「西郷を暗殺する権限を委された政府の刺客派遣を直接の動機として西南戦争が勃発した。」と書かれている。「ほんまかいな」と驚いた。暗殺が実行されようとしていたのだ。もしそうであるなら、薩摩青年・壮年武士団の怒りがよく理解し得る。
 薩摩は国家に反乱するのではなく、現政府が崩壊したとしても、薩摩が健在であれば日本国家は崩壊しない、という考えに基づいての薩摩独自の富国強兵策であったという。それは事実のようだ。
 しかし、政府にとっては、国内に第二国家が存在するようなもの、国内が安定化するにしたがい、薩摩が邪魔になったのも確かであろう。そして、暗殺という手段に出た。西郷を殺してしまえば何とかなると考えたのだろう。(1974)
posted by 矢島正見 at 11:30| 我流雑筆