2015年10月19日

「『日本海軍の興亡』からの近代日本戦争史雑考」その36(まとめA)

 戦史は流れとして捉えること。
 日本の近現代戦史にあっては、幕末・維新革命内戦から日清・日露戦争、大東亜戦争、戦後、現在までを別の歴史としてではなく、歴史の連続体として捉えること。
 言い換えれば、幕末・維新内戦/日清・日露戦争/大東亜戦争(日中戦争・太平洋戦争)/戦後と、分離させて捉えないこと。
 近代日本戦史は日本史と世界史とを接続させて体系的に捉えること。また、政治史・経済史・社会史を統合して捉えること。

 これらのことに関しては特に学術的専門的知識を必要とはしない。
 専門に特化すると視野が狭くなり、かえって全体が見えなくなってしまうことがある。 浅くても、広く、論理的体系的に捉えることが必要である。
 近現代史書(日本史・世界史、政治史・経済史・戦争史・文化史)の百冊も読めば事足りる。
 それこそが学問における「教養」というものである。

 戦史は、個人史と社会史を相互に関連させて捉えること。
 戦史は、ミクロの関係とメゾの状況とマクロの構造を相互に関連させて捉えること。
 そこに時代を診断し処方する〈社会科学的想像力〉がある。

 以上、完。(1850)
posted by 矢島正見 at 23:52| 我流雑筆