2015年07月29日

「『日本海軍の興亡』からの近代日本戦争史観雑考」その21

 山本権兵衛は世界最大の海軍をめざした。その手本がアメリカだったのだ。アメリカの水準にまでたどり着くことが理想であった。
 しかし、現実には無理なことである。資源力・生産力が違う。そこで、七割水準を設定する。アメリカ海軍力の七割水準にまで追いつくという構想である。
 七割保持していれば、なんとかアメリカ海軍と戦える。アメリカ海軍と戦えるのであれば、いかなる国の海軍とも戦える。
 これが権兵衛の仮想敵国策であり、ロシア帝国を仮想敵国とするのとは全く異なっていた。
 しかし、それが徐々に独り歩きしていく。(1808)
posted by 矢島正見 at 01:01| 我流雑筆