2014年05月16日

集団的自衛権

 あるテレビを見ていたら、集団的自衛権の話しが出て、日本の自衛隊が中東に派遣される危険がある、などとニューキャスターが言っていた。テレビ局の時代が読めないことを証明するようなひと言であった。そんなことは、橋本が首相の時代のことだ。
 今なぜ集団的自衛権か。憲法改正を待っていられない事態に直面しているからだ。今すぐ自衛隊を動かしたいためである。
 日本は尖閣諸島でアメリカの軍事協力の確約を得た。尖閣諸島は日本とアメリカで中国侵略を阻止するということの約束である。その約束の裏を考えればよくわかる。
 ベトナム沖はベトナムとアメリカ、フィリピン沖はフィリピンとアメリカ、というだけでは不十分である。尖閣諸島同様に、ベトナム沖もフィリピン沖もアメリカと日本が守る、ということになる。となると、どうしても集団的自衛権の実行が必要となるのである。年内中に集団的自衛権の決着がなされなければ、ベトナム沖・フィリピン沖への中国の侵略を阻止し得ないというアメリカと日本の判断の帰結である。
 集団的自衛権の実行が東南アジアにおける中国包囲網であることは、国際政治をほんの少しかじってさえいれば当然わかることであるにもかかわらず、「中東」を出してくるとは、いやはやである。(1603)
posted by 矢島正見 at 23:49| 我流雑筆