2011年10月17日

続『坂の上の雲』

 『坂の上の雲』を読んでいる。読み出したら止まらない。テレビドラマとはかなり異なり、解説・考察文がやたら多い。そこがまた面白い。司馬遼太郎の日本近代史観が明白に出ている。専門家受けはしないだろうが、専門家より大局を捉えているのではないか。
 専門家は、事細かな事実に囚われすぎ、さらに瑣末なテーマを深く掘り下げるという研究志向をするために、必然的に大局を打ち立てることが出来ないのに対して、非専門家であるがゆえに、のびやかに思考している。そこが面白い。
 やはり幕末から明治維新、さらに明治を書かせたら司馬遼太郎であろう。
 ただし、新聞小説であるためか、解説に重複が極めて多い。さほど読んでいて苦にはならないが、「またか」という感想は出てくる。(1225)
posted by 矢島正見 at 18:14| 我流雑筆