2004年06月02日

告白(32)便所C

 20年前の中国のトイレもひどかった。
大便の場にドアがついていないのは当たり前。だからトイレに入ると、しゃがんで大便をしているのが丸見え。男のそんな姿を見ても「おえーッ」となるだけである。
「ワンフーチン」という日本の銀座に当たる北京の繁華街のトイレですら、こんな状態。まともに入れたのは一流ホテルのトイレくらいなものであった。
万里の長城のトイレは、数メートルの長さの一本の溝があるだけ。その溝をまたいで大便をするのだ。一本の溝を何人もの男がまたいで大便をしていた。したがって、前にいる男のしゃがんで大便をしている姿を見ながら、自らも後ろの男に見られながら、大便をすることになる。日本人には、到底できることではない。
白馬寺という有名な観光寺でのこと。現地の人にトイレを案内されたのだが、そこは寺の裏にあるただの空き地。その空き地には5メートルほどの正方形の囲いがあり、むしろで覆われている。トイレはここだと言う。むしろをめくってみると、中にはいたるところに大便の塊が。つまり、この中のどこかで、適当に野糞をしろ、ということなのだ。とたんに便意が喪失した。
今から20年前のことである。今の中国のトイレは不明。
posted by 矢島正見 at 00:00| 我流雑筆