2019年05月06日

智眞房一遍―唐木順三B

 智眞房一遍(一遍上人)の和歌を掲載しておく。私の好きな歌である。(ただし、読みやすく五七五七七で区切って表記する)
「こころより こころをえんと こころえて 心にまよふ こころなりけり」
「心をば こころの怨と こころえて 心なきを こころとはせよ」
「身をすつる すつる心を すてつれば おもひなき世に すみ染めの袖」
「さけばさき ちればおのれと 散る花の ことわりにこそ 身はなりにけり」
「花は色 月は光と ながむれば こころはものを おもはざりけり」
「はねばはね 踊らばをどれ 春駒の のりの道をば しる人ぞしる」
「となふれば 佛もわれも なかりけり 南無阿弥陀佛の 聲ばかりして」
「すてやらで こころと世をば 嘆きけり 野にも山にも すまれける身を」
「よにふれば やがて消えゆく 淡雪の 身にしられたる 春の雪かな」
「津の國の なにはの浦を いでしより よしあしもなき 里にこそすめ」
「いまははや 見えず見もせず 色はいろ いろなるいろぞ 色はいろなる」(2347)
posted by 矢島正見 at 12:07| 我流雑筆