2019年01月19日

稀勢の里の引退

 稀勢の里の引退は遅すぎた。満身創痍での引退であった。ここまで引き延ばしたのは相撲協会であると私は推測している。日本人の横綱がいなくなってはという伝統主義意識であり、相撲の人気が落ちるのではという商業主義意識である。
 問題を起こした横綱に対しては厳しく対応するというのに…。いや、それも日本の力士ではなかったからという理由が多分にあったのではないか。
 日本人は(少なくとも相撲ファンは)、相撲に関しては愛国主義になるようで、「日本の横綱」ということを特別視していた。だからこそ、伝統主義と商業主義の公益財団法人である相撲協会が、引退を先に伸ばし続けたのであろう。
 二場所連続休業した後、三場所目も休業せざるを得ないと分かった時点での引退が、最も理想的であった。
 稀勢の里にとっては、引退時の発言とは正反対の悔しさに満ちた意識だったのではないだろうか。(2311)
posted by 矢島正見 at 18:12| 我流雑筆