2018年11月20日

『尾行』

 佐野洋『尾行―短編 一年に一つ×25上』を読んだ。面白い副題だ。
 日本推理作家協会がその年の優秀な短編小説をまとめて一冊の本にした。それが25年間続いた。佐野洋は、ただ一人、25年間選ばれ続けている。毎年多くの短編小説が出てくる中で、25年間選ばれ続けるということはすごいことである。まさに、「短編の名手」である。おかしな副題には、こういう意味があるのである。
 私の最も好きな推理小説家の一人であるが、そしてその中でもかなり出来のよい短編集なのであるが、久しぶりに読んでみたら、あまり読む気がなくなった。佐野洋がダメになったというのではなく、推理小説自体読む関心が薄れたと言ってよい。
 『包丁ざむらい―十時半睡事件張』はだらだらと読み10日ほどかかったが、『尾行』の8本の短編は読み終わるのに20日以上かかった。その間に、『包丁ざむらい―十時半睡事件張』を読んだ。「だらだら」読みではなく、「時々思い出したように」の読みであった。(2290)
posted by 矢島正見 at 11:15| 我流雑筆