2018年10月26日

『新宿 「性なる街」の歴史地図』

 三橋順子『新宿 「性なる街」の歴史地図』(朝日新聞出版社、2018年10月)を読んだ。大変な力作である。氏の今までの努力の結晶と言えるであろう。しかも、読みやすいし、面白い。誰でも面白く読める。お勧めの一冊である。
 写真・地図がふんだんに使われていて、これが読みやすさ・面白さの一つであり、また今では常識とされている言説を覆す「目からうろこ」の事実が、面白さの今一つを創っている。歴史学者の実証主義に貫かれた書であり、ヒューマニズム正義イデオロギーだけの書ではない。
 7章構成であり、コラムが7本入っている。そのコラムがまた充実している。
 ただ、「第6章」「コラム6」「第7章」「コラム7」になると、かなり専門的となり、マニアックとなる。
 よって、「赤線」に興味のある一般の読者の方には「第4章」「コラム4」までを、そしてタイトルにあるように「新宿の赤線・青線も知りたい」という方には「第5章」「コラム5」までをお勧めしたい。
 またさらに、「もっと知りたい」という方には、当然、「第7章」「コラム7」までのすべてをお勧めする。(2284)
posted by 矢島正見 at 18:59| 我流雑筆