2018年10月02日

ニュースから(1)「ただ今、自転車で日本一周中」

 「法痴国家ニッポン」(7月21日:2245)へのコメントにて、広島の脱走のことに触れた。今回も脱走である。
 ただし、今回は軽い犯罪者ではない。その点、広島のケースとは全く異なる。しかし、面白い。まずは記事から。

 「逃走 日本一周装い素顔で写真 10/1(月) 16:26 掲載」
 「自転車で道の駅を訪れた樋田淳也容疑者=山口県周防大島町で2018年9月25日、岡崎竜一さん提供(毎日新聞)」
 「<富田林逃走>「ただ今、自転車で日本一周中」素顔で写真」
 「◇山口の道の駅に1週間滞在 支配人の頼みに気軽に応じて」

 「大阪府警富田林署から逃げた樋田淳也(ひだ・じゅんや)容疑者(30)=加重逃走容疑で再逮捕=が、山口県周防大島町の道の駅「サザンセトとうわ」に約1週間滞在していた。道の駅の支配人の記念撮影にも素顔をさらして気軽に応じ、「必ず日本一周を達成します」などと記した置き手紙も偽名で残していた。府警は、自転車旅行者であることを大胆に装うことで、逃走の発覚を免れようとしていたとみて調べている。(毎日新聞)」

 これをネタにして映画化が可能ではないか。実に大胆である。発想の転換を図っている。こうした逃走を予測した警察関係者・犯罪研究者そしてマスコミ関係者がいただろうか。少なくとも私は驚いた。
 第一に、「自転車で日本一周中」という思い付きと、その実行だ。考えてみれば、こそこそ逃走するよりは、合理的である。堂々と逃げられる。
 第二に、写真を堂々と撮らせている、ということだ。「ここまでやるのか」と、その大胆さに驚く。犯罪者(特に、ヤクザや知能犯)特有の、言うなれば「神をも恐れぬ」行動である。
 結果的には、これは成功していた。眼立つ行動をとり、顔を堂々とさらしながらも、誰一人として疑わず、通報しなかったのである。
 そして、ちんけな万引きで捕らえられてしまった。この点では、ごく普通の逃亡であり、逮捕であった。

 なお、これから時々「ニュースから」を掲載していく予定でいる。そこには、かなり古いものもある。(2274)
posted by 矢島正見 at 23:00| 我流雑筆