2018年08月16日

『若山牧水』B

 誰でもが牧水と比べたくなる詩歌人と言えば、石川啄木、北原白秋、古くは西行法師であろう。私はそれに、島崎藤村と中原中也を加えたい。
 ただし、牧水は中也のような自己中心主義者ではないし、わがままなお坊ちゃんではない。牧水は自然体であり、デカダンスではあったが、そして身なりはひどく、また臭かったというが、誰からも好かれている。
 また、啄木のようにいじいじ・うじうじしていない。白秋のように地に足がついていない。西行のように悟りきっていない。散文・随筆は書けたが、藤村のように小説は書けなかった。山頭火はよくわからないので省いた。
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posted by 矢島正見 at 21:27| 我流雑筆