2018年03月29日

思い出横丁

 新宿西口の甲州街道方面に「思い出横丁」という小さな呑み屋が並んでいる路地がある。以前はこんな哀愁のある名前ではなかった。「しょんべん横丁」とか、そんなような名だったのではないか。
 学生時代に数回行ったことがある。一度、二人のやくざと出会ってしまった。店に入りつまみと酒を注文したのだが、それまで気付かなかった。L字型の台の隅に二人の男がいて、かなり酔っているのだが、どうみてもヤーさん。それだけならいいのだが、雰囲気がおかしい。まさにやり合う寸前のにらみ合いが続いている。そんな時に何も気づかずに入って行ってしまったのだ。
 案の定始まった。そして一瞬のうちに終わった。一人が鼻から血を出した。外に出て、さらにけりを入れられたらしい。それから、勝ったほうが店に入ってきて、勘定を払って、出て行った。ホッとした。
 その横丁の近くで飲むことになっていたのだが、少し時間があったので、昔懐かしく、ほぼ50年ぶりに路地に入っていった。そして驚いた。外国人が実に多くいた。以前は日本人ですらあまり立ち寄らなかったところに、外国人がいる。しかも2割ほど。白人系で判別できてその割合である。東洋系もいるはずなので、4割ほどいたのかもしれない。驚きである。
 なお、50年前に比べると、かなり清潔になっていた。(2204)
posted by 矢島正見 at 18:38| 我流雑筆