2017年12月28日

忘年

 メリークリスマスも終わり、あと数日で今年も終わりです。平成30年の幕がまもなく開きます。(2154)
posted by 矢島正見 at 17:58| 我流雑筆

2017年12月26日

『臆病者』

 これもボルネオ。これほど人は疑心暗鬼に陥るものなのか、いささか疑問だが、こういう男がいても不思議ではない。最後のハッピーエンドはモームとしては珍しい。(2153)
posted by 矢島正見 at 11:50| 我流雑筆

2017年12月25日

『奥地駐屯所』

 場所はボルネオ、主人公の二人はイギリス人。
 長年現地にいる中高年の司政官とそこに赴任してきた若い副司政官との対立の物語であり、ほぼ『マッキントッシ』と同じ。
 ただし、『マッキントッシ』では副官の意識・感情が中心に書かれているが、ここでは司政官と副司政官が対等に書かれている。また、ここでは『マッキントッシ』のような感情丸出しの表現も最後の書き過ぎもない。ストーリー展開としては『マッキントッシ』の方が意外性があり面白いのだが、こうした点で、私はこちらの方を評価する。(2152)
posted by 矢島正見 at 12:09| 我流雑筆

2017年12月24日

『環境の力』

 これもモームの太平洋ものの短編小説。ただし、舞台はマレー半島。モームはタヒチ等の太平洋諸島だけでなく、マレー半島やインドネシア等の東南アジアも舞台にしている。
 『淵』『手紙』等と同様の男と女の戦い。勝利を収めるのは常に女である。男はみじめに敗北していく。去っていく白人妻、戻ってくる現地人妻。もはや、白人男性の身勝手が許される時代ではない、というわけだ。
 しかし、タイトルがちんけである。(2151)
posted by 矢島正見 at 10:25| 我流雑筆

2017年12月23日

『手紙』

 やはり太平洋ものである。推理小説っぽい。
 19世紀から20世紀初頭にかけてのイギリス上流階層の女性を描かせたらモームの右に出る者はいないであろう。絶品である。
 女は怖い。そんな女に焦点をあて肯定的に描く作家も怖い。(2150)
posted by 矢島正見 at 16:17| 我流雑筆

2017年12月22日

『淵』

 太平洋もの。南海の諸島で破滅していく男の物語である。
 ヘルマンヘッセの『車輪の下』に通じるものがある。二人はほぼ同時代の作家だ。生きる意味を探し求め悶々と苦悩する近代青年の時代、まさにそのものの作品と言える。(2149)
posted by 矢島正見 at 22:29| 我流雑筆

2017年12月20日

『エドワード・バーナードの転落』

 『マッキントッシ』と同じ、太平洋ものである。舞台は当時のイギリス・アメリカ人が楽園と夢に描いたサモア諸島。
 バーナードは文明を捨て、金銭獲得・立身出世の欲望を捨て、婚約者を捨て、南海の楽園で、安らかに生きていくことを選ぶ。友人のベイトマン・ハンターは今まで通りの価値観の中で生き続ける。婚約者のイザベル・ロングスタッフは、まさに20世紀の白人女性像である。誠実で美しく気品があり才知にたけたエリート志向の女であり、野心に満ちた男が大好きの女である。
 『月と六ペンス』に類似したテーマとなっている。読みごたえはあるが、やはり最後の2頁ほどは書きすぎ。ここで一気に読者サービスの通俗性が出てしまっている。(2148)
posted by 矢島正見 at 23:23| 我流雑筆

2017年12月16日

『マッキントッシ』

 モームの短編『マッキントッシ』(「マッキントッシュ」ではない)を読む。モームはやはり一級のストーリーテラーである。
 ただし、表現が大げさすぎる。感情一杯の描写である。さらに、最後の数行は気に食わない。書きすぎである。物語を面白くしようという意図が裏目に出てしまっている。読者へのサービス精神旺盛が欠点となっている。(2147)
posted by 矢島正見 at 11:36| 我流雑筆

2017年12月13日

『お菓子と麦酒』

 最近モームの作品を再度読みだした。これもモームの中編小説であり、モームの傑作のひとつである。よくできている。
 『月と六ペンス』にテーマがよく似ているし、ストーリー展開にも類似性がある。規則に縛られることから逃れて、脱落しつつも自由奔放に生きるという人間像であり、規律人間が物語の進行役となり、解放・脱落の過程を描くという展開だ。
 20世紀初期は、こうした人間像が好まれたのであろう。規律・管理・統制から自由・開放・堕落への時代変容過程である。文化人類学者のマーガレット・ミードがもてはやされたのもこの頃であり、時代の流れがよくわかる。
 20世紀の末頃からは、そうした変容の振り子が逆に動きだした。ダメ人間はただのダメ人間となった。逸脱者を許さない厳格な時代となった。(2146)
posted by 矢島正見 at 14:25| 我流雑筆

2017年12月11日

体調不良

 とにかく体調がおかしい。9月からずっと続いている。体中が痒い。未だに病院通いである。(2145)
posted by 矢島正見 at 17:26| 我流雑筆

2017年12月01日

シンゴジラE

 諸外国からの介入はアメリカに限定されている。その他の国からの「援助・支援」という形での軍事介入の動き描かれていない。具体的には、中国、ロシア、北朝鮮の介入である。
 こうしたことが描かれていれば、ゴジラ死滅作戦は極めて複雑化するし、高度な政治判断が要求されるし、一刻の猶予もならない迅速かつ巨大な国家政策であることが、さらに重きをもって描くことが出来たであろう。
 ただし、良心的に解釈すれば、こうしたことは国際問題化する虞があるので、アメリカだけに限定した、と理解し得る。(1244)
posted by 矢島正見 at 12:34| 我流雑筆