2017年02月20日

雑感:「男」

 「田」に「力」と書いて「男」。実に明快である。中国が農耕文化であったが故であろう。しかし、疑問もある。
 ひとつは、中国の北部は農耕文化ではあるが水田文化ではなく畑作文化である。となると、「畑(畠)」に「力」と書くのが妥当なのではないか、という疑問が起こる。
 それとも、「田」は、稲作・畑作の両方の意味が中国にはあるのか。もしくは、「男」という漢字の起源は南部にあるのか。稲作が南部文化であるように。
 ふたつは、権力構造の視点からみると、「田」に「力」を加えるのは非支配階層である。支配階層が漢字創作を支配しているのであれば、「王」に「力」とまではいかなくとも、今少し別の漢字になっていたのではないだろうか、という疑問である。ただし、これも「田」を支配する「力」というのであれば、うなずける。(2055)
posted by 矢島正見 at 10:46| 我流雑筆