2016年06月24日

金子常規『兵器と戦術の日本史』「第一章」@

 「第一章 倭歩兵の興隆と衰退――海北四百年戦争」…「海北四百年戦争」とは、サブタイトルが何とも意味深である。
 「倭奴国」が登場し、「帥升(すいしょう)」が登場する。「帥升」とは何者か。まったく解説がない。歴史年鑑で調べてみると、確かに出てくる。倭奴国の国王であるようだ。そして既にその頃から倭国は海洋国家として、九州と朝鮮半島南部の両端を根拠としていたとのこと。つまり、国が海を挟んで半島と列島にあったということだ。
 以降、朝鮮半島と倭列島とが一体となっての政略・戦略史が展開される。朝鮮半島国家群との関連で島国の倭国史を読み解くのではなく、半島と列島を同一政治・軍事圏内としてみている。こうして、四百年間の海洋を挟んでの半島と列島の攻略の歴史が展開されていく。(1956)
posted by 矢島正見 at 09:35| 我流雑筆