2015年10月06日

「『日本海軍の興亡』からの近代日本戦争史雑考」その31

 江戸時代後期以降の尊皇思想が幕末で政治イデオロギーとなり、明治以降は強大な宗教となり、軍人や国民にとっては帝国憲法よりも上位となる。そして昭和にはオカルト化していく。大東亜戦争の最大の要因はここにあったのではないか。
 幕末内戦から大東亜戦争まで、常に天皇は利用され続けた。自己の持てる強大なカリスマ性を発揮させた天皇は一人もいなかった(いくらか明治天皇は積極的であったというが)。体力と知力があり、そして殺される・もしくは幽閉される覚悟程の強烈な意志があれば、天皇は陸軍も海軍も内閣も議会も(そしてマスコミも国民も)支配し、良きも悪しきも独裁化しえたはずである。(1844)
posted by 矢島正見 at 12:30| 我流雑筆