2015年07月19日

「『日本海軍の興亡』からの近代日本戦争史雑考」そのR

 日露戦争後、日本は朝鮮を本格的に属国とした。ここに至って、日本の帝国主義路線が明確に露呈した。またここに至って、日本は世界の悪役となった。
 朝鮮国独立を推進しようとする勢力、国論はなかったのであろうか。乃木や東郷は当然かもしれないが、山本権兵衛も伊藤博文も大局を見る政治家ではなかったということであろう。
 欧米列強の侵略におびえ、独立国家保持のために耐え忍んだことを忘れてしまったようである。のど元過ぎれば熱さ忘れるということであり、戦に勝つとそれ以前を忘れるということなのであろう。
 いや、それどころか、その後日本は満州をも手に入れようとし出す。当時の政治家にも軍人にも国民にも、清国に勝ったのだから朝鮮半島を獲るのは当然のこと、ロシアに勝ったのだから満州を獲るのは当然のこと、という思考が形成されていたわけである。(1803)
posted by 矢島正見 at 10:19| 我流雑筆