2014年12月06日

駆け引きの風林火山F(最終回) グローバル化時代の国際(多国間)紛争(3)

 いつの時代でも、敵の敵は味方である。勝利後に、敵の敵は敵となるが、それは勝利した後のこと。リビアやエジプトやシリアの内乱初期に同盟を組んだ諸党派が、やがて敵対するのは必然的なこと。第二次世界大戦において三国同盟を打ち破ったアメリカとソビエトが、その後敵対したのも理解できる。
 まずは、敵の敵と同盟を組む。近年の中国とロシアは、こうして接近している。ともに利用価値が無くなれば、国境を接している限り、対立化する可能性は十分あるが。
 こうしたグローバル化の中での紛争では、政治的駆け引きが実に重要となる。こちらの手の内を見せないで相手の手の内を読む。まさに情報合戦である。
 ところが、そうではない紛争も起こっている。イスラエルとパレスチナの紛争であり、アラブ諸国でのテロ活動であり、「イスラム国」である。これは、資源・輸出入・金融経済・産業といった概念を国際的に捉えていかなければならないグローバル化時代の紛争ではない。いわば、古いタイプの伝統的紛争であり、歴史の中で生み出された怨念の塊りの戦争である。
 この異質な両者の戦争・紛争が同時発生しているのが現在である、と言えよう。(1690)
posted by 矢島正見 at 10:32| 我流雑筆