2014年11月21日

駆け引きの風林火山C ロシア(2)

 ところが、そのソビエトが、あっという間に崩壊した。東欧社会主義諸国の崩壊が雪崩のようにソビエトにも襲い掛かってきたのである。
 こうして東欧社会主義諸国は自由主義諸国となり、ワルシャワ条約機構は崩壊し、かつてのライバルである北大西洋条約機構に参入していった。他の民族諸国家も独立した。
 ソビエトで残ったのはロシアだけとなった。ロシアのもくろみもつい果てた。「元の木阿弥」である。
 ロシアの没落と交互して、中国の大国化が始まった。中国とロシアの交代である。こうしてロシアは臥薪嘗胆の時期が続いた。
 近年、ロシアに経済の復興、政治の安定化が訪れた。耐える時期から攻める時期の転換である。弱気の外向から強きの外向への転換である。
 プーチンは、「もうこれ以上の弱小化はさせない。ウクライナが西寄りになり、北大西洋条約機構に入ることは断じて許さない。ウクライナの半分はいただく。バルト三国も半分いただく。ロシア同盟国を拡大する」といった、思うにこんな攻めに転じた。「速きこと風の如し」「激しきこと火の如し」への転換である。(1686)
posted by 矢島正見 at 23:55| 我流雑筆