2014年11月10日

駆け引きの風林火山A 中国(2)

 資本主義の優位さを実感していたケ小平は、恥も外聞もなくGDP第一主義国家を目指した。そのためには、社会主義であろうとなかろうと一党独裁体制の堅持が必要であった。福祉や民主主義は国力が経済次元・軍事次元・政治次元のすべてにおいてソビエトを抜きアメリカに追いついた後でいい、というわけだ。
 こうしてようやく習近平の時代が到来。アヘン戦争以来の屈辱を晴らす時が来た。大中華復活の時が来た。歴史の浅いアメリカが世界を支配するのはこれまでだ。これからは、歴史と文化を誇る中華が世界を支配する。
 国力がないときは屈辱外交に耐え、「動かざること山の如し」「静かなること林のごとし」に徹する。そして時を待つ、いや時を創る。そうして、今がその時と思うや、「速きこと風の如し」「激しきこと火の如し」と、攻めて攻めて攻めまくる。こちらは一切譲歩せず、相手に譲歩させる。相手が譲歩したら、さらに譲歩を迫る。
 中国没落後百数十年の「恨み晴らさずにおくべきか」という怨念の歴史をアメリカも日本も分かっているのだろうか。(1682)
posted by 矢島正見 at 01:45| 我流雑筆