2013年04月06日

歴史小説のわからないところB

 わからないのは月だけでなく、年中行事もわからない。時代劇に出てくる「正月」とは、本来なら「旧正月」のはずであるが、読んでいると必ずしもそうでないことがある。
 たとえば「端午の節句」。5月5日だ。歴史小説では旧暦か。菖蒲湯に入るというのでは、旧暦でおかしくない。しかし、旧暦ではすでに梅雨に入っている。となると、こいのぼりはふさわしくない。もっとも、屋外のこいのぼりが普及したのは明治以降のことなのかもしれない。
 たとえば「七夕」。神奈川県の平塚では新暦の7月7日に行う。したがって、まだ梅雨が明けず、星は見えず、イメージは暗い。仙台は旧暦の7月7日に行う。夜空には満天の星が輝く。まさに彦星と乙姫再会の舞台背景が出来上がる。
 歴史小説では、これらのことがわからない。(1433)
posted by 矢島正見 at 00:28| 我流雑筆