2013年04月03日

歴史小説のわからないところA

 「春先のこと、その男は江戸を立った」となると、季節がわかる。季節は時代を超えてほぼ不変だからだ。
 ところが、「二月初旬にその男は江戸を立った」ではわからない。時代が江戸時代であるならば、当然旧暦を使うべきであろう。となると、江戸を立ったのは「春先のこと」である。今の太陽暦で言えば三月中旬といったところだ。ところが太陽暦の二月初旬であるならば、もっとも寒い時期である。季節が時代小説ではわからないことが多々ある。(1432)
posted by 矢島正見 at 23:18| 我流雑筆