2013年03月11日

続・調査方法論

 「調査方法論(1412)」にて、「『社会科学の方法論争』…これは実に難解であった。わからないところ多出。政治学の研究者が書いたということも難解の一因である」と書いた。
 今回『社会科学のリサーチデザイン−定性的研究における科学的推論−』を読んだ。この本も政治学の研究者が書いたものであり、定性的研究に定量的な科学的思考を求める、という内容のものである。定量的研究の視点に基づいての、定性的研究批判であり、説教であり、期待であり、励ましである。
 『社会科学の方法論争』は、これに対しての定性的研究者からの反論であり、批判である。読む順序が違えたので、なおさらわからなかったということだ。
 今回読んでみて、私は定量も定性も研究しているが、この『社会科学のリサーチデザイン』はそれなりに理解できたし、それなりに納得し得た。それどころか、いつも私が言っている、定性的研究者の欠点を論じている。反論はいいが、ひどい定性的研究者が多くいるという現実と、定性的研究では調査デザイン(調査設計・企画・実施概要)の記述が確立されていない、ということは素直に認めるべきである。(1425)
posted by 矢島正見 at 12:24| 我流雑筆