2004年10月17日

告白(51)女P高一の初夏

 高校は、バス→電車→電車→バスと乗り継いで、およそ1時間半かけて通った。
同じ、電車→電車→バスで通う、同じ高校の同じ学年の(ただし、クラスは違う)女の子がいた。すらりとした、美人でかわいい女の子だった。
当時、我々の学校では、知っている者同士では、席に座っている者が立ってる者の荷物を持つという慣わしがあった。
その女の子とは一言も話をしたことはなかったが、お互いになんとなく「知っている人」という雰囲気はあった。
高校1年の6月の初めのこと。何故そんなによく覚えているかというと、制服が夏用に替わったばかりだったからだ。
学校に行くバスに座っていると、前にその女の子が立った。そこで私は、彼女のカバンを持つことにした。彼女も素直に(たぶん)私にカバンを渡した。
物語はここから始まる。彼女は私の前でつり革につかまっていた。夏の制服は半袖である。つり革につかまっている彼女の腕が私の目に入った。半袖なので、腕の奥の奥まで目に入る。そこは脇の下。そしてその脇の下に、腋毛が生えていたのだ。
「毛だ」と思い、「こんなかわいい女の子が---」と思い、「でも、かわいい」と思い、「見てはまずいが、でも見よう」と思い、ちらりちらりとずーと見てしまった。
それからは、逢うたびに言葉を交わした。しかし、二度と彼女の腋毛を見る機会はなかった。
posted by 矢島正見 at 00:00| 我流雑筆