2003年01月19日

『長崎ぶらぶら節』

 久しぶりに小説を読んだ。『長崎ぶらぶら節』。いい物語だった。
この小説の範囲でのことだが、売られていく女の子よりも、売れない男の子のほうが惨めである。
戦前では、男の子が産まれると喜び、女の子が産まれるとがっかりしたなどということが、全くの正しいことのように言われているが、どうも疑問である。
男の子が産まれて喜ぶのは、それなりの財産がある家のことではなかったか。そして、極貧の家庭では、かえって女の子が産まれたほうが喜んだのではないだろうか。なぜなら、売れるからである。
10歳までの子どもの労働力が、男の子も女の子も同じであるならば、女の子のほうを喜ぶであろう。少なくとも私ならそうである。
posted by 矢島正見 at 00:00| 我流雑筆